ZBrush 4R3 概要

強力な機能を満載したZBrush 4R2がリリースされたのはつい最近ですが、この「ZBrush 4R3」アップデートではさらに強力な機能が追加され、ZBrushは進化し続けています。このバージョンに追加された機能でユーザーはまた驚く事になるでしょう!

Pixologicが目指すのは、アーティストが直感的に利用できる総合的なツールセットを提供する事です。この果てしない追求によって加えられたZBrush 4R3の新しいFiberMeshのような機能は、またZBrushが活躍できる幅を広げました。
新しいFiberMeshは、リアルタイムにスカルプト可能なビジュアルフィードバックを持っており、実際に3Dのジオメトリを生成します。以前では考えられなかった「毛」の表現方法に対するブレイクスルーもZBrush 4R3で加えられた新機能の1部分にすぎません!

Pixologicが提供するアップデートは、単純なアップデートではありません。MicroMesh、AlphaのSurfaceモードおよびSeamless効果、トポロジーマスクにおける曲率検出能力の拡張、トランスポーズのによる滑らかなベンドモード、等数多くの新機能を追加しています。

「マイナー」アップデートである「ZBrush 4R3」の内容をぜひチェックしてください!その内容に驚くはずです。これがZBrushなのです。

ZBrush 4R3 新機能リスト

  • 3Dポリゴンで「ファー/ヘアー」を作り出す"FiberMesh"機能。ファー/ヘアーはスカルプトブラシで形を整えたり、ファー/ヘアーに対してUVテクスチャーを適用したり、ポリゴンとして出力する事も可能です。毛に限らない様々な応用が期待です。
  • ファイバーメッシュを整える新しい「Groom」ブラシの追加と、ファイバーメッシュ用の新しいブラシパラメーター
  • 大量のインスタンスオブジェクトを生成・レンダリングするMicroMesh機能。(主にファイバーメッシュ等で使用)
  • ZBrush でのファイナルレンダリングを大きく改善する新しいBPRフィルタ群
  • グローバルのBPR ShadowおよびAmbient Occlusionコントローラーを追加。BPRのシャドウコントロールが楽になります。
  • メッシュの凹凸でマテリアルをミキシングする新しい"Cavity Mixer"
  • AlphaとMaskを使った詳細なディテールの作成能力が向上しました。またTransPoseでAlphaを使う事ができます。
  • メッシュの曲率に基づいてマスクを自動適用する"Mask By Surface Smoothness"
  • ベクターディスプレイスメントマップの出力。FiberMeshもベクターディスプレイスメントマップとして出力できます。
  • ノイズメーカー(完成バージョン)を提供。多様な手続き型ノイズジェネレーターを重ねて様々な模様やテクスチャーを作成したり、イメージからタイリングパターンを作成する事ができます。
  • 新しい全体変形機能としてのTranspose Curve deformation(BrushカーブでMove変形)、UnClip(Clupを元に戻す)機能
  • マスク領域の縮小(Shrink)・拡張(Grow)機能
  • UIの改良。サブパレット内の項目を折畳んでシンプル表示。虫眼鏡ツールを使ってインターフェースを拡大。
  • トポロジー編集の効率アップ機能: Group Mask(マスクした部分を既存のポリグループに追加)、Edgeloop Mask Border(マスクの輪郭に沿ってエッジループを作成)
  • アップデート通知機能が追加されます。ZBrushのアップデートあるいはPixologicプラグインのアップデートがあった場合、1クリックでアップデータにアクセスできます。
  • JPEGでキャンバスイメージを保存する場合に、切り抜き、カラー補正等が適用できます。
  • カメラの始点に基づいたシャドウ情報をキャッシュする機能、Mesh Extractionのプレビュー、カメラの距離に基づいたパースペクティブ表示の自動補正など数々の改良点を含んでいます。