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SubTool サブツールマスター
SubTool Masterは、サブツールのミラー、複製、結合、サブツールの一括エクスポート、サブツールの一括塗りつぶし等を簡単にするユーティリティプラグインです。



インストール

SubTool Masterをダウンロードしてください。ファイルはZIP形式で圧縮されています。

ZBrushを終了します。

ZBrush3\ZStartup\ZPlugs フォルダーの中へZIPを解凍してください。
(お使いのZIP解凍プログラムがZIPのフォルダ構造を保ったまま解凍する事を確認してください。そうでない場合正しく動作しません)


ZIPファイルに含まれるファイルの解説

SubToolMaster.zsc - プラグイン本体

SubToolMaster_readme.txt - プラグインの解説テキスト

SubToolMasterData - プラグインデータフォルダ(以下のファイルが含まれます)
ZFileUtils.dll - プラグインが使うプログラム
UILeft.txt - キャンバス右にUIを表示したい場合、このファイルの名前をUIRight.txtに変更してください。
SubTM-button.psd - プラグインのボタンアイコン
ButnPic.psd - ポップアップボタンのアイコン
+ 18 jpg イメージファイル

解凍が完了したら、ZBrushを起動します。ZPluginパレット内にSubTool Masterサブパレットがあり、その中に SubTool Master ボタンと Save ZTool ボタンが表示されていればインストール完了です。

SubTool Master の紹介

SubTool Master はサブツールでよく行なう操作を簡単に行なえるようにしたZBrush 3.1 用のプラグインです。
プラグインをインストールすると、Zpluginパレット:SubTool Master に2つのボタンが表示されます。

SubTool Master ボタン
このボタンを押すとSubTool Masterのポップアップウィンドウが開きます。SubTool Masterの機能はこのポップアップインターフェースを通して利用可能です。(各機能の詳細は次項で解説します)

SubTool Masterを便利に使う為に、このボタンにホットキーを割り当てるとよいでしょう。ホットキーの割り当ては、Ctrlキーを押しながらSubTool Masterボタンをクリックします、次にホットキーとして割り当てたいキーボードのキーを押します。そのキーがSubTool Masterを呼び出すホットキーになります。ホットキーを割り当てたら必ず、Preferences:Hotkeys:Store ボタンを押してZBrushにホットキーの設定を記憶させてください。

Save ZTool ボタン
このボタンは、現在選択されているモデルをZTLとして保存します。このボタンはサブツールのパーツの保存に関する潜在的な問題を回避する為、常にトップのサブツールに表示を戻してからパーツを保存します。また非表示メッシュがある場合は警告メッセージを表示します。最後にモデルを保存した後、保存時に選択していたサブツールに表示を戻すでしょう。

SubTool Master ボタン同様にこのボタンにもホットキーを割り当てる事ができます。1つ以上のサブツールを含むモデルを保存する場合、標準のTool:Save asの代わりに、こちらのSave ZToolを使って保存する事を推奨します。(サブツールに関するトラブルを回避できます。)

なお、このSave ZToolボタンで保存したモデル(パーツ)はスタートアップリストに加えられます。なお、Save ZToolボタンで保存した後にファイルを削除しないようにしてください。削除するとスタートアップリストが空で表示されます。誤って削除してスタートアップリストが空(何もリストに表示されない)になってしまった場合は以下のファイルを削除する事でZBrushのデフォルトリストに戻す事ができます。
ZStartup\ConfigFiles\StartupScript_RecentFiles.mem

特別なホットキー [B]
トップ・サブツールの表示・非表示をトグルするホットキー[B]が割り当てられます。このキーはサブツールとトップのサブツールとの位置関係やマッチングを素早く行なう事を可能にします。なお、複数のサブツールが存在しトップ以外のサブツールが選択されている時のみ、このキーは機能します。

SubTool Master インターフェース解説

MultiAppend (複数追加)

ZTLファイルを追加(ツールが持っているサブツールを含めて追加)

このボタンを使用すると、現在のツールに新しいサブツールとして別のモデル(.ztlファイル)を挿入する事ができます。追加するモデルがサブツールを含んでいる場合も、現行モデルのサブツールの後に新しいサブツールとして追加されるでしょう。

例:左は2つのサブツールを持った元のモデル。右は別の3つのサブツールを持ったツールをMultiAppend機能で追加した所。



OBJファイルを追加

OBJファイルをサブツールとして直接追加する事ができます。なお、ファイル選択ダイアログでは複数のファイルを選択する事ができます。選択されたOBJファイルは現行モデルのサブツールの後に新しいサブツールとして追加されるでしょう。



Duplicate (複製)

選択しているサブツールを複製するツールです。複製はリストの再下段に追加されるでしょう。

注意事項:
・3Dレイヤーを持ったサブツールは、3Dレイヤーを保ったまま複製されます。3Dレイヤーは全てオリジナルのintensityおよびvisibility設定を保持するでしょう。
・HDジオメトリーは複製できません。


例:(左:実行前)DemoSoldier.ZTLの shoulderGuard を複製した所。(右:結果)複製は識別し易いように"Dup#"の接頭語が追加されます。


Mirror (ミラー)

選択しているサブツールの複製を作成してミラーします。このボタンをクリックするとミラーに関するオプションウィンドウがポップアップします。



上部のオプションは、ミラーされたオブジェクトがどのようにサブツールに追加されるを指定します。

Merge into one SubTool
ミラー元(オリジナル)にミラーされたメッシュを合成して1つにします。

Append as new SubTool
ミラーオブジェクトを独立した新しいSubToolとして加えます。(ミラー元はそのまま)

下部のオプションでは、ミラーする軸を選択する事ができます。

注意事項:
・ミラーは最も高いサブディビジョンレベルで行なわれます。
・ミラーしたメッシュを結合する場合、下位サブディビジョンレベルは失われます。(多くの場合Reconstruct Subdivで復帰する事ができるでしょう)

例:以下は DemoSoldier.ZTLのShoulderGuardサブツールを"Merge into one SubTool"オプションでX軸にミラーしたものです。結果、1つのサブツールとして結合され 下位サブディビジョンレベルは失われます。


Merge (結合)

可視となっているサブツールを1つのサブツールとして結合します。このボタンをクリックすると結合に関するオプションウィンドウがポップアップします。



Preserve existing Polygroups (uncheck to group by SubTool)
このオプションをチェックすると、結合前のポリグループが保持されます。チェックしない場合、元のSubToolがポリグループとして割り当てられます。

Merge only
既存のモデルを保持したまま、結合処理したモデルを新しいSubToolsとして追加します。

Marge and delete extra SubTools (WARNING:deletion cannat be undone)
結合した後、元のサブツールを削除する。(警告:元に戻す事はできません)

注意事項:

・融合処理する時点でのサブディビジョンレベルで結合されます。他のサブディビジョンレベルは失われます。
・HD Geometryは失われます。


例:以下では、「顔」と「左目・右目・歯」の2サブツールと、顔・左目・右目・歯の4つのポリグループを割り当てたDemoHeadを使って結合の例を紹介します。

左はデフォルトの設定(Preserve existing Polygroupsはオフ)で結合したものです。結合後のメッシュのポリグループは結合前のサブツール単位でグループ分けされています。

右は、Preserve existing Polygroupsを有効にして結合したものです。オリジナルは2つのサブツールで構成されていますが、結合後のモデルは4つのポリグループ全てを保持しています。



例:以下はDemoSoldierの装身具をデフォルトの設定(Preserve existing Polygroupsはオフ)で1つのサブツールへ結合しました。これで一度に装身具を変形する事ができます。

Preserve existing Polygroupsをオフで結合すると、サブツール単位でポリグループが作成されるので、Tool:SubTool:GrpSplitを使って簡単に元のサブツール状態に分解する事ができます。



Fill (塗りつぶす)

可視状態になっているサブツールをカラー、マテリアル、もしくは両方で塗りつぶします。このボタンをクリックすると結合に関するオプションウィンドウがポップアップします。



Color
現在選択されているメインカラー(RGB)で可視になっているSubToolを塗りつぶします。

Material
現在選択されているマテリアルで可視になっているSubToolを塗りつぶします。

Color & Material
カラーとマテリアル両方で可視になっているSubToolを塗りつぶします。


例:以下はDemoHeadモデルの顔を、肌色とSkin MatCapマテリアルで塗りつぶし、目と歯を白とToyPlasticマテリアルで塗りつぶしたものです。塗りつぶしたくないオブジェクトは非表示にしてください。



Export (OBJ形式で出力)

可視となっているサブツールをOBJ形式で出力します。なお、コマンド実行時のサブディビジョンレベルで出力される点に注意してください。

Exportボタンを押すとファイル保存ダイアログが開くので、希望のフォルダを開き接頭語をセットします。出力されるファイルは [接頭語][SubTool名].OBJ として保存されるでしょう。

例えば、接頭語に 「LowRes」をセットした場合保存されるOBJファイルは次の通りでしょう
LowResDemoSoldier#1.OBJ、LowResshirt.OBJ、、、

Delete Invisible (非表示を削除)

非表示になっているサブツールを全て削除します。コマンド実行後にUndoする事ができない事に注意してください。

Hi Res All (全てハイレゾにする)

全てのサブツールを最も高いサブディビジョンレベルにセットします。
(コマンド実行中、選択表示が変わりますが処理が終了すると元の選択されたSubToolに戻るでしょう。)

Low Res All (全てローレゾにする)

全てのサブツールを最も低いサブディビジョンレベルにセットします。
(コマンド実行中、選択表示が変わりますが処理が終了すると元の選択されたSubToolに戻るでしょう。)

Layers > SubTools (3Dレイヤーの設定値を他のサブツールにも適用)

選択したサブツールから、可視になっているサブツールに3Dレイヤーの設定値をコピーします。コピーされるのは3Dレイヤーの「可視性」と「Intensity」です。

転送先のサブツールがまだ3Dレイヤーを持っていない場合、ソースと同等になるように新しく3Dレイヤーが追加されます。既に3Dレイヤーを持っている場合で転送元には無いレイヤーはOFFにセットされます。

例えば、ソースとなるサブツールが2つ3Dレイヤーを持っていて、転送先のサブツールが3つの3Dレイヤーを持っている場合、最初の2レイヤーはソースと一致するように変更されます。3番目のレイヤーはOFFにセットされるでしょう。

この機能は、例えばレイヤーを使ってポーズを制御している場合や、アートディレクターに素早く状態をプレゼンしたい場合等に使う事ができます。

Shift Up(整列)

可視となっているサブツールをリストの上部に再配置します。(ただし、一番トップのサブツールの順番は変更できません)

多くのサブツールがあり、グループに纏めて作業したい場合に便利です。

以下では、デフォルトでバラバラになっているアクセサリー系のサブツールをリストの上部にまとめた所。

 
Show/Hide All (パーツ表示、全体表示)

現在、可視になっているサブツールと全てのサブツールの可視性をトグルで切り替えます。

例えば、前述のサンプルのようにアクセサリーのサブツールだけが可視になっている場合、このボタンを押すと全てのサブツールが可視になります。もう一度ボタンを押すとアクセサリーだけ可視の状態に戻ります。

この機能は、あるグループのサブツールの進行状況を纏めてチェックしたり、パフォーマンスアップの為のグループ表示から素早く全体表示に切り替えたり、スクリーンがごちゃごちゃするのを回避したりするのに大変役立ちます。

Invert Visibility (可視性を反転)

全てのサブツールの可視性をトグルで切り替えます。可視のサブツールは不可視になり、不可視のサブツールはその逆になります。

なお、この機能の目的から、選択されたサブツールは可視性のon/offに関らずスクリーン上で常に表示された状態になります。

Subtool Master各機能へのホットキーの割り当て

すべてのSubToolマスター機能にホットキーを割り当てることができます。(v1.2G以降から追加) ポップアップ・インターフェースの一番下にあるバージョン番号パネルをクリックしてください。
ホットキーを割り当てる為の一時的なボタンがZPlugin:SubTool Masterサブメニューの中に表示されます。

ホットキーを割り当てたいボタンをCtrl+クリックしてホットキーを割り当ててください。

なお、これらボタンはホットキー割り当てる為だけに表示されます。サブメニューのボタンをクリックするとボタンが消えるだけで何も起こらない点に注意してください。

SubTool Masterチュートリアル

ZBrush3に付属している DemoSoldier.ztl を使ってSubTool Masterを使ってみましょう。

キャンバスに DemoSoldier を配置しEditモードに入ります。DemoSoldierは片側に1つづつグローブと肩当を持っていす。これを両側にセットしてみましょう。

肩当の複製にはSubTool Masterの Mirror(ミラー)機能を使います。サブツールのリストから"shoulderGuard"を選択してSubTool Masterを起動し Mirror オプションをクリックします。

ミラーに関するオプション画面が表示されます。



図のように Append as new SubTool と X axis にチェックを付けてOKをクリックします。サブツール・リストの一番下に、新しく "Mir#1_shoulderGuard" というサブツールが追加された事を確認してください。



次に"glove" サブツールを選択してミラーをクリックします。"Merge into one SubTool" と X axis にチェックを付けてOKしてみましょう。今度は新しいサブツールは追加されず、1つ分だった"glove"サブツールが2つのグローブを持ったメッシュに変化した点に注目してください。

ミラーはモデルの中心点を軸に対象化されます。体のメッシュを対象に作成してあれば以下のように、ミラー側もぴったりキャラクターに適合します。



次にいくつかのサブツールを結合してみます。 "glove" のサブツールを選択し「目」のアイコンをクリックして全てのサブツールを不可視設定にします。次に "shoulder guards"、"Mir#1_shoulderGuard"、"goggles"、"wristBands"、"kneeGuards" の「目」のアイコンをクリックして可視設定にしてください。(この5つ以外は不可視設定です)
SubTool Masterの Merge ボタンをクリックします。



Merge(結合)に関するオプションがポップアップします。デフォルトの設定でそのままOKをクリックします。結合処理まで少し時間がかかります。処理が終わるとサブツール・リストの一番下に結合処理で生成された事を示す "Mrg〜" のサブツールが追加されている事を確認してください。



これは複数のパーツに分かれたアクセサリー等を体に合わせて変形する必要がある場合などに便利です。(なおデフォルト設定で結合した場合 Tool:SubTool:GrpSplit で再度サブツールに分解する事ができます。)

もう必要ないので結合したサブツール(Mrg〜)を削除してください。Mergeデフォルトではオリジナルのサブツールは残すようにセットされています。

サブツールのリストを見ると先ほど可視設定にしたパーツがリスト内にバラバラに並んでいる事が判ります。このグループをまとめて作業しやすくしてみましょう。SubTool Masterのメニューを開いて Shift Up ボタンをクリックします。可視設定のサブツールがリストの上部に集まります。(ただしトップにあるDemoSoldier#1は不変です)



現在可視になっているグループに新しいマテリアルとカラーを割り当ててみましょう。例えば、黄緑のカラーとMatCap LBrownClayマテリアルを選択します。SubTool Masterのメニューを開いて Fill ボタンをクリックします。Fillのオプションメニューが表示されるので Color & Material を選択してOKをクリックします。



可視になっているサブツールは全て、新しいマテリアルとカラーで塗りつぶされます。サブツール・リストを見ると、不可視になっているサブツールはまだ RedWaxマテリアルである事が判ると思います



SubTool Masterメニューを開いて Invert Visibility をクリックします。可視設定になっていたサブツールがトグルで不可視となります。ただし、選択しているサブツールは不可視設定でも表示されます。shoulderGuard サブツールを選択します。 キーボードの B キーを押すとトップのサブツールの可視、不可視がトグルで切り替わります。


次に新しいマテリアルとカラーを選択します。(例えば MatCap Grayマテリアルと、褐色に近いオレンジ色)
SubTool Masterメニューを開いて前回と同じ設定で Fill を行ないます。さらに、SubTool Masterメニューを開いて 、Show/Hide Allを選んでください。不可視のサブツールがあるのでこのコマンドを実行すると、全てのサブツールが可視になります。(Fillしていないサブツールの為に)RedWaxマテリアルと白を選択します。

現在モデルは以下のように見えると思います。ボディ以外にマテリアルとカラーが付いている点に注目してください。ボディは2回のFill中は不可視であった為、マテリアルとカラーは適用されていません。
もう1つ、一方の肩当ての色が異なる点に注意してください。これは2回目のFill中に不可視でしたが選択されていた為です。つまり Fill は不可視であっても選択しているサブツールには適用されます。



SubTool Masterメニューを開いて Low Res All ボタンをクリックします。全てのサブツールはサブディビジョン・レベル1に変更されるでしょう。SubTool Masterメニューの Hi Res All を押すと今度は逆に全てのサブツールは最も高いサブディビジョン・レベルに変更されるでしょう。

以上が簡単な SubTool Masterの使い方です。
このプラグインの機能を理解し、自信のプロジェクトで有効に使うヒントになれば幸いです。

Happy ZBrushing!

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